PHP文庫
2008/12/27
な17-14
中江克己
お江戸の意外な「食」事情
大都市江戸の四季折々の「おいしい生活」
日本全国から、さまざまな人が集まる大都市・江戸。春の桜餅、夏の冷奴、秋の秋刀魚、冬の湯豆腐……初夏には奮発して初鰹。
庶民の食文化は各地の特色が交じりあい、四季折々の旬の食材を楽しむことになった。しかも、食べ物にはそれぞれ豊作や健康維持などの思いが込められていた。当時の川柳から、江戸っ子のこだわりと、八百八町のにぎやかな様子が見えてくる。文庫書き下ろし。
江戸っ子たちは、新鮮で旨い物を食べる一方、食に季節感を求めて、その季節にふさわしい食材や料理を楽しんだ。
むろん、食材や調理法は変化しているし、味や旨さも違うはずだ。それでもいまのわたしたちも、江戸っ子が食べたようなものを、同じように食べているといっても過言ではない。このことだけでも不思議な思いに駆られる。さて、まずは江戸の食を文字で味わっていただきたい。そして、江戸の食の世界を楽しんでいただければ、幸いである。 本書「はじめに」より
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